東京・原宿にあった文化屋雑貨店の開店から閉店までの歴史を調べてみました

とある通販番組に出てきたジュエリーを見て、東京・原宿にあった文化屋雑貨店を思い出しました。

そのジュエリーは、エメラルドとダイヤモンドが入ったK18の立派なリングなのですが、一目見た瞬間、「文化屋っぽい!」と思ってしまったのです。

「文化屋っぽい!」という感覚は、文化屋雑貨店を知っている人同士で共有できるのではないでしょうか?

「文化屋雑貨店、懐かしいなあ。確か、閉店したって話を聞いたような……」

と思い、文化屋雑貨店についてネットで調べてみました。

文化屋雑貨店が開店したのは1974年。東京・渋谷のファイヤー通りに店舗をかまえていました。その後、地上げにより移転を余儀なくされ、1989年に東京・原宿のキャットストリート、裏原宿とも呼ばれるエリアに移転したのだそうです(※1)。

開店40周年を迎えた2014年12月14日、文化屋雑貨店は2015年1月に閉店することを発表しました。

閉店を発表したTwitterには、以下のメッセージが掲載されています。

2015年1月を持って文化屋雑貨店神宮前本店を閉店させていただくことにあいなりました。
40年もの長き間ご愛顧頂きまことにありがとうございました。皆様のご厚情感謝致しております。
本年創立40周年を迎え文化出版局より記念本を出版していただき雑貨の世界に微力ながら足跡を残す事が出来たのではと思っております。
お店をやるということは基本的にお店にいらっしゃる方をお待ちする<待ち>の概念で仕事をさせていただきましたがこれからはこちらから向かう概念で個人的には海外の要望を含め仕事をして行きたいと考えております。

文化屋雑貨店の開店40周年を記念して出版された本、「キッチュなモノからすてがたきモノまで 文化屋雑貨店」はコチラです。

キッチュなモノからすてがたきモノまで 文化屋雑貨店

キッチュなモノからすてがたきモノまで 文化屋雑貨店」には、文化屋雑貨店の創業者である長谷川義太郎氏がお店の前に立っている写真も掲載されています。

キッチュなモノからすてがたきモノまで 文化屋雑貨店

2015年1月15日、文化屋雑貨店は惜しまれつつ閉店しました。

2015年の閉店により、実店舗はなくなってしまったものの、香港文化屋雑貨店、東京・神保町にある(元)鶴谷洋服店、鹿児島デシリットルには、文化屋雑貨店のオリジナル商品が販売されています。

自己紹介とご利用案内 | (元)鶴谷洋服店 通販部

【自己紹介】 東京神田神保町にある三代続いたテーラーの店舗で、(元)鶴谷洋服店【もと つるやようふくてん】という屋号で雑貨店を営んでおります。通販部では、渋谷・原宿で40年営業した文化屋雑貨店の創業者、長谷川義太郎氏と元スタッフが今も製作している新作雑貨や、当店製作の鶴谷オリジナル商品・神田神保町関連商品などを、販売いたします。どうぞよろしくお願いいたします。

文化屋雑貨店オリジナル商品は、下記のページで販売されています。

カテゴリー別 文化屋雑貨店オリジナル商品:(元)鶴谷洋服店 通販部

今から30年以上前、二十歳前後の頃、原宿に行ったら必ずといっていいくらい、文化屋雑貨店に足を運んでいました。

キャットストリートの終わり辺りという立地、あふれんばかりに商品が並んだ怪しげな雰囲気の店内、文化屋らしさにあふれた商品などなど、文化屋雑貨店は本当に唯一無二のお店でした。

いいな!と思ったらパッと買える、お値頃価格だったのもよかったです。

文化屋雑貨店に足を一歩踏み入れただけで、ワクワク感やドキドキ感が湧いてきたことを思い出すと、当時のパワーがちょっとだけよみがえるような気分になります。

以上ここまで、さくらヒロシでした!

※1:「文化屋雑貨店」閉店迫る-渋谷・裏原で40年、「今が逃げ時」 – シブヤ経済新聞

カテゴリー: 小ネタ パーマリンク

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください