韓国プリペイドSIMカード「LINK KOREA」をソウルで使ってみました

韓国で使えるプリペイドSIMカードを販売やWi-FiルーターのレンタルをしているLINK KOREA(リンクコリア)さんから、

「商品を無料で提供しますので、その感想をブログに書いていただけませんか?」

というメールをいただいたご縁で、2017年9月から10月にかけて韓国・ソウルへ行った際、初めてプリペイドSIMカードなるものを使ってみました。

これまで10回以上の韓国旅行でWi-Fiルーターをレンタルしてきたことを後悔するほど、LINK KOREAのプリペイドSIMカードは便利で安心かつ快適でした!

プリペイドSIMカードならWi-Fiルーター不要!身軽で電池切れの心配が減る

プリペイドSIMカードの何が素晴らしいって、Wi-Fiルーターが必要ないことです。

カバンも軽くなりますし、なによりWi-Fiルーターの電池切れを気にしないで済むことがホントにありがたかったです。

Wi-Fiルーターの場合、夕方や夜になって「あれっ?ネットつながんない!」ってことになってカバンの中からWi-Fiルーターを取り出すと充電が切れてた……なんてことも一度や二度ではありませんでした。

さらに、ケータイも電池が減ってきていて、モバイルバッテリーにスマホとWi-Fiルーターを2台同時につないで充電……なんてこともよくやってました。

今までは「それが当然だし、仕方ないよね……」と思っていましたが、今回LINK KOREAのプリペイドSIMカードを使ってみたら、普段日本にいるときと同じようにスマホのバッテリーだけ気にしてれば済むので、ホントにストレスなくって楽でした。

Wi-Fiルーターのバッテリーを気にしないで済むだけでも、プリペイドSIMカードを使う価値があると思っています。

プリペイドSIMカードは思っていたより簡単

今までプリペイドSIMカードを使っていなかったのは、

「スマホのSIMカードを差し替えたり、設定をゴニョゴニョしなきゃいけないのが、なんだがめんどくさそう……」

と感じていたのが理由のひとつです。

しかし、今回LINK KOREAのプリペイドSIMカードを実際に使ってみたら、想像以上に簡単でした。

左から「プリペイドSIMカード」「説明書」「リーフレット」です。

受け取りのとき、 「もし分からないことがあったら、リーフレットに記載されているアドレスまでメールをください。」と係のひとに言われました。

しかし、 SIMカードのホルダーを開けて、 普段日本で使っているSIMカードを取り出して、 LINK KOREAのSIMカードに入れ替えて、 説明書通りに設定を進めると、ほどなく無事に電波をつかみました!

※説明書にも記載がありますが、電波をつかまない場合にはスマートフォンを何度か再起動するとよいそうです。

いつも日本で使っているSIMカードは、スマホを買ったときに付いてきたSIMカードの台紙にはめ込んでおきました。妻のアイデアで台紙の裏側にセロテープを貼ったのでキチンと固定できました。

電話はIP電話に転送しておきました

今までプリペイドSIMカードを使っていなかったもうひとつの理由は「電話」です。

プリペイドSIMカードに入れ替えると、電話番号が変わってしまいます。ということは、普段使っている日本の電話番号では電話が受けられないしかけられないということです。

そこで今回は、仕事用に使っているIP電話(SMARTalk)に転送しました。そうすれば、いつもの日本の電話番号に着信があっても大丈夫です。実際に日本からの着信がありましたが、無事に転送されました。

また、こちらから電話をかける場合にもIP電話しか使えませんので、普段のケータイ番号で発信するのはあきらめました。

といっても、メールやLINEのやり取りで済みましたし、一緒に韓国へ行った妻と別行動だったときはLINEで電話したので、問題なく過ごせました。

日本を旅発つ前にネットで予約しよう

LINK KOREAのプリペイドSIMカードを手に入れるには、LINK KOREAのホームページで事前に予約しておきます。

LINK KOREAのホームページは、現在のところ英語と中国語のみですが、分かりやすく書かれているので、そんなに悩まずに済みます。日本語のほうがいいというひとは翻訳する手もありますね。

予約したプリペイドSIMカードの受け取りは、仁川国際空港、金浦国際空港、金海国際空港(釜山)、釜山港、済州(チェジュ)国際空港、そしてソウル・弘大(ホンデ)のLINK KOREAオフィスの中から旅行の予定に合わせて、予約の段階で選べます。

今回、ぼくは仁川国際空港で受け取りましたが、 カウンターの場所や写真はLINK KOREAのホームページで紹介されていて参考になりました。

容量無制限!通信速度も十分

今回使ったプリペイドSIMカードは、「Korea 4G/LTE Unlimited DATA SIM」という名の通り、「4G/LTE」で「データ通信量無制限」です。

「4G/LTE」というのは、docomoやau、ソフトバンクといった日本のケータイ電話会社のネット回線と同じですが、速度は「5Mbps」に制限されています。

「5Mbps」というのは、普段日本で使っているネットの速度より遅いので、正直ちょっと心配でした。

しかし、スマホのアプリで通信速度を測ってみましたが、仁川国際空港、空港鉄道、ソウル市の地下鉄、タクシー、ホテル(江南と西大門)、江南の街やCOEX、明洞などなど、旅行中いろいろなところで使いましたが、どんな場所でも5Mbps以上の速度が出ていました。

5Mbpsも速度が出ていれば、ブラウザやメール、SNS、地図アプリ(NAVER MAP)が普通に使えるのはもちろん、YouTubeのHD動画も途切れることなく見られたので、何の問題もなく快適でした!

速度に制限がある代わりに「データ通信量無制限」というのが、LINK KOREAのSIMカードの大きな魅力だと思います。

プリペイドSIMカードでもWi-Fiルーターでも、通信量に制限があったり、容量無制限となっていても、例えば「2GB以上」使うと速度が128Kbpsに制限されることがあります……となっていると、

「YouTubeで動画をたくさん見るのは止めておこう……画質も落としておかなきゃ」

「写真をガンガン送っちゃうと通信量の制限に引っかかっちゃうかも……」

「地図も使いまくるとマズいかな?」

といった心配がありますが、LINK KOREAのプリペイドSIMカードなら、いくら使っても通信速度が下げられる心配はありません。

今回6泊7日の韓国旅行では、LINK KOREAのSIMカードで3GB以上通信しました(使いすぎ??)。もちろん、最後の最後、金浦国際空港から飛び立つまで、速度は5Mbps以上をキープしていました。

実は、日本を発つ日、自宅を出る直前にスマホがSDカードを認識しなくなり、SDカードに入れて置いたアプリは全部使えなくなり、写真も保存できない(つまり撮れない)という最悪な状況になりました。

そんなわけで、韓国に到着して、ソウルのEマート(大型スーパー)でSDカードを買って、必要なアプリをガンガンダウンロードしましたが、通信量を気にすることなく済んだのは、ホントにありがたかったです。

そして、もうひとつありがたかったのが、テザリングもできること。仕事のためにパソコンを持っていたので、普段通りに必要な業務をこなし、確認したい添付ファイルも通信量を気にせずダウンロードできたのて本当に助かりました。

それと、LINK KOREAは韓国で最大の通信会社KT(日本のdocomoのような会社)の回線を使っているからでしょうか、圏外になっちゃって困ったことはありませんでした。

K-POPファンには通信量無制限がうれしい

韓国といえば、K-POPアーティストのコンサートを見るために訪れるひとも多いかと思います。

コンサートの情報をTwitterなどでチェックしたり、会場への行き方を地図アプリで確認したり、好きなアーティストの動画をYouTubeで見まくったりしても、LINK KOREAのプリペイドSIMカードのように通信量無制限なら、ガンガンネット使っても安心なので、気持ちよく楽しめるのではないでしょうか?

また、プリペイドSIMカードならカバンの中身が減りますし、「気付いたらWi-Fiルーターの電池が切れてて、友だちと連絡取れない!」ということも少なくなるでしょう。

そう考えると、好きなアーティストのライブやイベントのために韓国へ行くことが多いひとは、SIMフリーのスマートフォンを買う、もしくは今使っているスマートフォンのSIMロックを解除して、LINK KOREAのようなプリペイドSIMカードを使うのがいいんじゃないかな?と思いました。

返却しないでいいのが楽

プリペイドSIMカードはレンタルではなく買い取りです。なので、Wi-Fiルーターのレンタルとは違って、返却しないで済むのが楽でした。

今まで韓国旅行ではWi-Fiルーターを借りていたので、

「Wi-Fiルーターを返すのを忘れないようにしなきゃ!」

「どこに返せばいいんだっけ?」

などと気にしつつ、返却カウンターまで足を運ばなきゃいけないのが面倒でした。

しかし、今回のようにプリペイドSIMカードを買って使えば、帰りの飛行機の中でいつも日本で使っているSIMカードに入れ替えるだけでOKなのでスゴく楽でした。

LINK KOREAは旅行の期間が長いほどお得

今回使ったLINK KOREAのプリペイドSIMカード「Korea 4G/LTE Unlimited DATA SIM」の価格は、以下のようになっています。

5日間(120時間)なら25ドル。これを書いている時点のレート(1ドル≒113円)ですと2,842円。5日間フルに使えば、1日あたり568円になります。また、日本からの韓国・ソウル行きツアーでよくある「2泊3日」で計算しますと、1日あたり947円となります。

ということは、4泊5日の旅行ではWi-Fiルーターのレンタルとあまり変わらない金額となり、2泊3日ですとWi-Fiルーターのレンタルよりは割高になってしまいます。それでも、海外ローミングよりは安くなりそうですが…… 。

10日間(240時間)ですと35ドル。10日間フルに使えば、1日あたり396円となりスゴく安いです。1週間(6泊7日)で韓国へ行ったとすると、1日あたり565円(35ドル÷7日)になります。

この記事を書くにあたって調べてみましたら、docomoとauは国際ローミングサービスが1日あたり980円(※)となっていて、以前よりもかなり安いことに気付きました。

※docomoは期間限定のようです。詳細は下記リンクから確認できます。

しかし、ぼくはY!mobileを使っているので、現在のところ国際ローミングサービスはソフトバンクと同じく「25MBまで定額料1,980円/日・25MB以上2,980円/日」と割高なので、この選択肢はナシです……。

ということで、旅行の期間によって、プリペイドSIMカードを買うのがお得か?、Wi-Fiルーターをレンタルするのがお得か?、国際ローミングサービスを使うのがお得か?を考えるのがよさそうです。

ぼくの場合、最近は5泊6日とか6泊7日といった長い期間で韓国へ行っているので、プリペイドSIMカードが便利でお得だなと思っています。

これからはWi-FiルーターでなくプリペイドSIMカードにします

ということで、LINK KOREAのプリペイドSIMカードを始めて使った感想を改めてまとめてみます。

■Wi-Fiルーターのバッテリーを気にしないで済むから楽。

■Wi-Fiルーターを持ち歩かないでいいので荷物が減って楽。

■設定も簡単。Wi-Fiルーターでは必要なパスワード入力をしないで済む。

■5Mbpsまでの速度制限があるけど、動画も含めてスピードに不満なし。

■通信量無制限・容量無制限は正義。ネットをガンガン使える。

■テザリングもOK。パソコンでもネットが使える。

■韓国最大手KTの回線を使っているからつながりやすい。

■Wi-Fiルーターとは違って返却の必要がない。

■旅行の日数によってはWi-Fiルーターより割高だが、便利さと快適さはプリペイドSIMカードの勝ち。

……といったところでしょうか?

SIMフリーのスマートフォンを使い始めてから、韓国旅行でプリペイドSIMカードを使いたかったのですが、なかなかよい選択肢が見つからなくて困っていました。

そんな状況の中、今回LINK KOREAさんのご好意で初めてプリペイドSIMカードを使うことができて、その便利さと快適さを実感できました。

これからも韓国へ行くときにはLINK KOREAのプリペイドSIMカードを利用しようと思っています。

SIMフリーのスマートフォンは持ってない……というひとのために、LINK KOREAにはWi-Fiルーターもあります。通信量無制限・容量無制限なのはプリペイドSIMカードと同じですが、通信速度が速いですし、2泊3日のツアーならこちらのほうがお値段的にお得です。

そして最後に、韓国旅行で便利なアプリをご紹介して終わりにしたいと思います。

韓国交通カードT-Moneyのチャージ残高確認・照会できるAndroidスマホアプリ「T-money Balance Check」

以上ここまで、さくらヒロシでした!

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